アルベルト

 ローザリア王国とバファル帝国のあいだにあるイスマス城。この城の主ルドルフとその妻マリア。娘のディアナ、そして弟のアルベルト。

ローザリア: イスマス城

 まず、ベッドの中から起きたらディアナに話しかける。ディアナが、東の洞窟にモンスターがいることを教えてくれるので、姉弟で階下にいる父親に話しかける。ディアナは美しい女性だが勇敢な性格で、弟のアルベルトよりもむしろ威勢がいいくらいだ。父のルドルフはそんな男勝りのディアナのことが心配らしい。ディアナに配下の兵士2人を付けてくれる。まずは4人で東の洞窟に向かおう。南の門は門番が閉ざしているので、アルベルトは北の門から東の洞窟に向かうことになる。

ローザリア: 東の洞窟(イスマス城)

 アルベルトが東の洞窟にたどり着くと、そこには多くのモンスターが巣くっている。まずは戦闘をこなしながら(あるいは回避してもよい)洞窟の奥を目指そう。洞窟の奥にはボスの「シシリーファズ」がいる。「シシリーファズ」を倒すと洞窟にいたモンスターは全て消滅する。

ローザリア: イスマス城

 アルベルトは東の洞窟を制圧したことをルドルフに報告する。モンスターが消滅したことにルドルフは喜ぶ。すると、ローザリアのナイトハルト殿下がイスマス城を訪れる。ナイトハルトはローザリア王国の王太子(王位継承権第一位の王子)であり、国王が病に伏せているいまは摂政を務めている。ナイトハルトはイスマス城を訪れると、単刀直入、ディアナを妻に迎えたいと言う。突然の求婚に驚くルドルフとディアナだが、ディアナは喜んでプロポーズを受ける。国境を守備する城主であるルドルフにとって、ディアナが将来の王妃になることは予想もしていなかったことなのだろう。

 もちろん、ルドルフの跡継ぎであるアルベルトにとっても、ナイトハルトが義理の兄になることは大きな喜びだった。ナイトハルトは若い摂政皇太子でありながら、ローザリア王国をますます繁栄させるだろうと期待されていたからだ。ナイトハルトは新しい騎士隊を創設したいと言い、アルベルトにその騎士隊の一員として働いてほしいと言う。もちろん出世である。

 ルドルフにとってこの日は人生最高の一日になった。もちろん、マリア、ディアナ、そしてアルベルトにとってもそうだった。その晩、ルドルフは宴をひらき、イスマス城は歓喜に包まれた。

襲撃

 夜が更け、宴を終えたイスマス城の自室でアルベルトが床に就いていた。そこに、ディアナが駆け込んでくる。ディアナは叫ぶ。「敵よ!」、アルベルトは飛び起きるとディアナとともに階下に下りる。

 ルドルフによれば、見たこともないモンスターの大軍に襲われているという。軍勢をなすほどのモンスターはこれまでありえなかった。そのため、イスマス城の兵力では対応することができない。ルドルフはアルベルトとディアナに、城から脱出してクリスタルシティ(ローザリア王国の首都)に急行し、ナイトハルトに救援を求めるように命じる。

 脱出用の通路が開かれる。それを伝ってアルベルトとディアナが城外に出ると、そこには巨大なドラゴンがいる。ドラゴンもまたそうそう現れるモンスターではない。そのため、何かとてつもないことが起こっているのは明らかだ。二人は逃げようとするが、ディアナはアルベルトを先に逃がそうとする。結果的にそれが永い別れになってしまう。

バファル帝国領: ローバーン

 アルベルトは目を覚ます。どうやら目の前の女性に助けられたようだ。しかし、ディアナの姿はない。アルベルトは起き上がるとすぐにでも外に出ようとする。どれほどの時間が経ってしまったのかは分からないが、両親も姉も戦っているはずだ。そんなアルベルトに、女性は理由も聞かずに地図を手渡してくれる。

 女性はアルベルトの身なりから、アルベルトにローバーンの兵士を警戒するようにアドバイスする。ローバーンはローザリア王国を窺っているからだ。それから、ブルエーレを経由して船に乗ればローザリア王国に戻ることができる。

ローバーンとイスマス

 女性に手渡された地図はローザリア王国のものではなかった。つまり、アルベルトはイスマスの国境から外国側に脱出してしまったのだ。アルベルトはバファル帝国領ローバーンにたどり着いている。ローバーンは、バファル帝国領側にとっての国境守備の要所だ。つまり、全くの反対側に来てしまっているのだ。

 アルベルトがローバーンの兵士に話しかけると怪しいと言われてしまう。選択肢によって回避することも捕まることも可能である。

バファル帝国領: ローバーン城

 兵士に捕まると、アルベルトはローバーン城内の牢屋に閉じ込められてしまう。しかし、牢屋の上の壁をよく調べると、外に通じていることがわかる。すぐに外に出よう。ところで、外に出ようとすると不気味な声を聞くことができる。誰かが呪いの儀式を行っているようだ。

バファル帝国領: ブルエーレ

 ローザリア王国:オービル行き、クジャラート:エスタミル行き、騎士団領:ミルザブール行きの船便が出ている。ここでは、ローザリア王国のオービルに向かう船に乗ろう。ところが、オービルに向かう船便が、イナーシーではありえないほどの暴風雨に巻き込まれて難破してしまう。(イナーシーはこの世界では最も船の往来が頻繁な海だ。)これは単なる不運なのだろうか?

ハルハラント: 雪原

 アルベルトの乗った船は難破した。アルベルトは生き延びたが、船員はみな息を引き取っている。またしてもアルベルトだけが生き残ったのだ。これは宿命なのだろうか? 船のまわりには不死のモンスターが集まってきている。

 船の外に出ると、モンスターが徘徊する雪原に一人の女が歩いている。おそるおそるアルベルトが女に話しかけると、女はバルハル族のシフと名乗る。どうやら、南の寒帯に暮らす部族の女性らしい。シフは村に案内してくれる。バルハル族の村は(画面右側の)橋の向こうにある。もはや、ローザリアから遠く離れてしまい、アルベルトは地理も分からない。そのため、まずは村を訪ねよう。

バルハラント: バルハル族の村

 アルベルトがたどり着いたのはバルハラントという地域だ。バルハラントは世界の南の寒帯にある。そのため、年中雪に覆われている。それでも、バルハラントには少数の部族が暮らしている。しかし、バルハラントでは例年にない暖かさに見舞われているという。村の南にある屋敷に族長のガトがいる。ガトに挨拶を済ませた後、アルベルトは村に逗留するしかない。バルハラントは世界の主要国からかなり離れているため、ローザリア王国に帰国する手段もないからだ。

 バルハラントでは、シフは勇敢な戦士として皆に尊敬されている。そのシフも、最近雪原に増えたモンスターを退治しているようだ。そういえば、アルベルトもイスマスでモンスターを退治した。ここで、どうやらモンスターが増えているらしいということが明らかになる。シフが南の洞窟に巣くっているモンスターを退治しようとしているので、助けよう。

南の洞窟

 洞窟の左奥にボス「バルバル」がいる。また、奥の宝箱から200金を手に入れることができる。

バルハラント: バルハル族の村

 洞窟のボスを倒し、バルハル族のガトを訪ねると労をねぎらってくれる。それから、アルベルトがローザリア王国に帰国する方法を話し合う。シフは騎士団領までたどり着けば船で行くことができると言う。騎士団領はバルハラントからはるか西(画面左)にあるという。ガトは地図を探し出してアルベルトに手渡す。どうやら、騎士団領はかなり遠いためにバルハル族の中でもガトやシフくらいしか地理は分からないようだ。シフは同行してくれるので安心だ。

騎士団領: オイゲンシュタット

 バルハラントをはるか西に向かうと、騎士団領の南の町「オイゲンシュタット」にたどり着く。オイゲンシュタットは、シフが知っている地理の中では最も北に位置している町だ。また、アルベルトは訪れたことがない。そのため、オイゲンシュタットからローザリア王国に帰国するには、また誰かの紹介を頼らなければならない。オイゲンシュタットは騎士団の実力者ハインリヒによって治められている。まず、アルベルトはハインリヒに挨拶をすべきだろう。

 ハインリヒはオイゲンシュタットの城内にいる。また、ハインリヒの傍らには従者であり騎士見習いのラファエルがいる。ハインリヒは城主でありながら感じの良い人柄だ。しかし、アルベルトが話しかけるとこれからミルザブールで会議があるのだという。意外にも、ハインリヒは騎士団の会議にアルベルトを同行させてくれる。どうやら、事情があるようだ。

オイゲン公

 オイゲンシュタットは、この世界の英雄ミルザの戦友オイゲン公が築いた町だ。そのため、ミルザブールに次いで二番目に大きな規模を誇っている。

騎士団領: ミルザブール

 ミルザブールは騎士団領の精神的・歴史的な中心都市だ。この世界の英雄ミルザが冠せられた町だからだ。そのミルザブールは、城主テオドールによって治められている。ハインリヒとテオドールは騎士団のリーダー格として協力関係にある。しかし、最近の騎士団は形骸化しているようだ。

 会議の内容は、西部の山岳地帯に現れたモンスターに対して討伐部隊を派遣するかどうかだ。ここでも、モンスターが現れている。これは偶然なのだろうか? しかし、騎士団は派遣にかかる財源を気にして渋っているようだ。いっぽう、魔術師のフラーマは何らかの異変と考えている。フラーマはイスマス城が滅ぼされたという。また、サルーインという名を呟く。

騎士団領: テオドール城

 議題は否決された。テオドールはハインリヒよりも果断な性格のようだ。一人だけでも討伐に向かうという。すぐにラファエルが同行すると進み出る。

 城内1階の水をたたえている噴水に入ることができる。右上奥に隠し通路がありたかい指輪を手に入れることができる。また、右上奥にも隠し通路があり1500金を手に入れることができる

騎士団領: モンスター

 奥にいるボス「スネークマン」を倒すと、このイベントは解決する。また、宝箱からは300金×2を手に入れることができる。この手柄によって、ラファエルは騎士に推薦される。

力や素早さが低いものの、知力や精神力が高く、それほど戦闘向きではない能力値。
武器は剣だが、ほかの剣を得意とする主人公にくらべるとやや非力だろう。
イスマス候ルドルフの息子という身分のため、クリスタルシティの宮殿に出入りできる。

イベント

イスマス

アルベルト、ディアナの母親に話しかければ回復をしてくれる。
ただし、洞窟の固定モンスターを退治して、父親のルドルフに話しかけるまでである。

ひがしのどうくつ(東の洞窟)

奥にいる固定モンスターを倒せば、アルベルトの最初のイベントがクリアできる。
ただし、この時点でアルベルトはかなり貧弱なので、戦闘回数をこなさなければならない。
すべてのモンスターを倒すようにすれば、ある程度、強くなっているだろう。

ローバーン

アルベルトはローバーンで目を覚ます。
ローバーンの兵に捕まると城内に連れて行かれるが、脱出できるので問題ない。

ブルエーレ

ブルエーレからクリスタルシティに行くためには、オービル行きの船に乗ることになる。
しかし、アルベルトが乗ったオービル行きの船は、嵐に遭い難破してしまう。

バルハラント

難破船で、アルベルトはひとり亡霊と戦わなければならない。
しかし、非力なアルベルトだけでは戦闘は難しいので、避けながら進みたい。
雪原に出ると、ひとりの女性が様子を見に来てくれているので、仲間にしよう。

仲間キャラクター
シフ

ガトのむら

ガトの村の長老の家へ行くと、シフが一時的に抜け、アルベルトは村で休むことになる。
シフの家に行けば、南のどうくつに巣食ったモンスターを倒そうと誘われる。

みなみのどうくつ

みなみのどうくつの固定モンスターを倒せば終了。
ふたたび長老ガトの家に行くと、ガトは騎士団領への道を教えてくれる。

オイゲンシュタット

オイゲンシュタットでは、イベントを無視することもできますが、こなしておくのが普通です。
オイゲンシュタット城主ハインリヒに話しかけると、騎士団領で持ち上がっている議事のため、ミルザブールに行くことになる。
同行するとミルザブールでのイベントに続く。

ミルザブール

ハインリヒに連れられてきた場合は、ミルザブール城主のテオドールと、騎士団議会に出席することになる。
議題は騎士団領西部にあらわれたモンスター討伐についてだったが、騎士団たちは出兵に金がかかることなどを理由に渋る。
結局、多数決によってモンスター討伐は否決されてしまうが、テオドールは単身、モンスター討伐へ向かう。

ここで、テオドールの手助けをする場合には、テオドールとラファエルが仲間になる。
パーティーが4人になると、かなり戦いやすくなるので、アルベルトを鍛えることができるだろう。

仲間キャラクター
テオドール, ラファエル

モンスター

固定モンスターを倒して外へ出れば終了。
モンスターを討伐したラファエロは晴れて騎士となる。テオドールとラファエロはパーティーから抜ける。

クリスタルシティ

ミルザブールからは、あらためてローザリア領オービルへの船に乗り、クリスタルシティへ行こう。
紆余曲折を経てクリスタルシティの宮殿にたどり着くと、ナイトハルトが出迎えてくれる。
そこで、イスマス城のその後について聞くことができるが、姉の行方だけは明らかにならない。

なお、ナイトハルトに再び話しかけると、クリスタルレイクにあるアクアマリンを取ってくるように頼まれる。
しかし褒美はもらえるものの、アクアマリンはデステニィストーンなので、取ってくるかは考えものである。