民忠・治安・治水
治安
「最近は市井もにぎわってきたが、浪人が増えて治安が悪うなってきおったわ」
「羽柴秀吉殿の兵農分離がすすんでいない時分では、農民も武器を持っているだけタチが悪くなりがちですからな。治安を高める努力を怠ってはなりませぬ。
あまり治安が悪くなってくるようだと、野武士が増え、城下の施設を破壊しまする。
また、城どうしで物資の輸送をすると、一定確率で荷駄隊が襲われ、物資が奪われまする。」
「うむ。野武士とは武器を持った農民でござるな。南北朝時代から室町時代にかけて出没しているそうな。
やはり戦国の世だからこその略奪集団。早くこのようなものが無くなる太平の世を迎えたいものよ」
「この治安という数値、やはり難易度によって厳しくなるのが厄介だな」
「左様にございまするな。入門なら、70程度でも輸送を妨害されるようなこともございませぬが、上級以上ではそうも言っておられませぬ。
80近くあっても輸送がうまく行かぬことがしばしば……90は確保したいところでございまする」
「城下が発展した時のほか、合戦で市井が破壊されると下がるようである。
ただ、武家町にできる『番所』があればかなり安定するゆえ、早く投資をしたいものよ」
「逆に宿場町は治安を下げまする。なるべく武家町とともに建てたいところですな」
民忠
「本来、民忠を上げることこそ武士のつとめでありまする。民が穏やかに暮らせる国をつくることこそ我らの使命」
「ゲーム中ではひとつの数値であるが、日の本を荒れ果てさせては無為でござるからな。政とは正に民のためのものよ」
「さて、民忠が下がるとということは、一揆の危険が高まるということにございまする。
その土地に暮らす農民たちが町人、武家などの施設を破壊しまする。商業は衰え、兵は去っていきましょう」
「山城の国一揆が良い例じゃな。あまりに合戦が続いたために起こったものであったが、このようになってしまえば、もはや合戦どころではないな」
「百姓の力に比ぶれば、我ら武家の力といえども危ういということでございまする。
『徴収』『徴兵』などはくれぐれも注意してなされるがよろしいでしょう。『施し』『治水』を行えば民にも認めてもらえまする」
「一揆が起こってしまうと、優秀な武将でなければ立て直すのは難しかろうて」
「民忠もまた、難易度によって厳しくなっていきまする。80台は欲しいでございまするな」
「上級以上になると、敵国の忍者が『扇動』をしてくることも多くなろう。『関所』を設けておくほうが良いかもしれぬ」
「左様でございますな。ただし関所を設ければ一時的に民忠が下がりますゆえ、『施し』をなされるがよろしいでしょう」
「これらの対策さえ整えておけば、民忠は治安ほど急激に下がらぬ。最初が肝心であるということであろう」
「施設では、寺町の『鐘楼』があれば民忠が上昇しまする。とはいえ、必須というほどではございませぬな」
治水
「百姓にとって、治水は命にかかわる大事。重要であることは間違いなかろう」
「いつの世も、豪雨による水害は人々の脅威にございまする。武田信玄殿も、大規模な堤を造ったことによって、民政家として評価されておりまする」
「うむ、甲斐国の信玄堤であるな。土木技術の粋を集めておられる」
「実際に、治水を高めておれば梅雨の時季に大雨が降っても安心にございまする。秋の収穫も阻害されないで済みますぞ。
また、農村、忍の里、牧場、本願寺につくられる『水車』は治水を高めまする。城下の農業が発達すれば、自然に解消されましょう」
「戦国の世ではあったが、こうして生活の技術は発展していったということだな」