役職(幕府)

役職

「いよいよ役職についてでござるな」
「義輝様、さすがに気合が入っておられますな」
「うむ、役職とは征夷大将軍が任命するもの。すなわち私が認めねば役職に就くことはできぬからな。
他の大名家が役職が手に入れることを望むならば、まずは我が足利家と同盟を結ばねばならぬ。
その上で、『交渉』して『役職』を望むがよろしかろう」
「とはいうものの、上様とて相応の実力がなければ役職を認めることはありませぬ。
たとえば九州探題に就きたければ九州を勢力下におかねばなりませぬ。
また、他に役職に任命されている武将がおられますれば、その役職に就くことはできませぬ」

「役職といえば有名なところでは、関東管領の山内上杉家であろうな。他には、伊達家が奥州探題。
また、各地の守護大名家は役職を持っておられる」
「戦国時代、ほとんどの守護大名は滅んでいきましたが、わずかに残った家もあります。
薩摩、大隅、日向守護の島津家はその代表格で、はじめからそれらの役職を持っておりまする」

役職の効果

「足利義輝様、弟君の足利義昭様が征夷大将軍に就いておられるときにはできませぬが、
天下人になれば、武士の棟梁『征夷大将軍』に就くことができまする。
天皇を頂点とする最高官位の『関白』と異なり、すべての役職の頂点にたちまする。
すなわち、役職を家臣に与えるのも、地方の大名に与えるのも思いのままというわけでございますな」
「役職を『論功』によって、家臣に与え、家臣の『統率』を上げることができるわけだ。さすがは天下の総大将よ」