大地のおきて

原始: ティラン城

 まず、ティラン城の右の階段を降りて地下階に降りよう。 地下階にある牢獄にはキノが監禁されている。 すると、エイラが牢獄に侵入し、牢獄の扉を破ってキノを救出する。 キノは救出された礼として、クロノとエイラが1階から2階に上がる階段を通れるようにしてくれる。 キノもクロノやエイラに協力しようとしているのだ。

入手アイテム
ポーション、ミドルエーテル×2、ハイポーション、ハイエーテル、アテナの水、トリケラプレート、トリケラかぶと
出現ボス
ニズベールR、アザーラ、ブラックティラノ

赤い星

 この章では、プレイヤーは赤い星が空に輝いていることを見ることができる。 イオカ村の住民からも、この赤い星は畏れられている。 ティラン城では、赤い星はますます大きくなっている。 赤い星はこの星に接近しているのだ。

生存競争

 エイラがアザーラと戦わなければならない理由とは、生存競争としか言いようがないものだ。 特に、エイラは勝たなければならないと考えている。 エイラが勝たなければ、エイラ自身が生き残れないからだ。 エイラはこの生存競争を「大地のおきて」と呼んでいる。 どうしても人類と恐竜人は共存することができないのだ。

 一方、アザーラはエイラには当然に勝つと考えている。 実際、その考えは間違っていない。 650000000 B.C.の時点で、人類のコミュニティは恐竜人の文明に歯が立っていないからだ。 まだ文明を持たない人類が、既に文明を持っている恐竜人に勝つ可能性はなかった。

 そして、アザーラは人類との戦いよりもむしろ未来を考えている。 恐竜人は進化の行き止まりにたどり着いていたからだ。 暖かい65000000 B.C.の時代に栄えた恐竜人が、次の時代に繁栄を続けられるか? アザーラは難しいと考えている。恐竜人はあまりにも繁栄しすぎたのだ。

 アザーラは赤い星がこの星に接近していることに気づいていた。 さらに、赤い星が生態系に大きな影響を及ぼすことにもアザーラは気づいていた。 その影響から恐竜人が逃れられないことも明らかだった。 だが、危機は恐竜人がさらなる進化を遂げるチャンスでもある。 アザーラは赤い星が降り注ぐことを既に受け入れているようだ。

歴史は進む

 ところが、勝利したのは人類だった。 それは、歴史上の必然だったのだ。 クロノが知っているとおり、人類は1000 A.D.の時代にも繁栄している。 だから、人類は確実に勝利するべきだったのだ。

 アザーラもそれを理解する。 優位だった恐竜人よりも「大地のおきて」は人類を選択したのだ。 ひょっとしたら、クロノがいなければ恐竜人が繁栄を続けていたのだろうか? いや、高確率で恐竜人は人類に取って代わられていたのだろう。 アザーラは結末を受け入れる。 エイラはアザーラを助けようとするが、アザーラはその無意味さを知っていた。

 赤い星が隕石となってティラン城に墜落してくる。 クロノとエイラはプテランに乗って、ティラン城から脱出する。 赤い星は数多くの恐竜人を巻き込み、ティラン城を破壊したのだ。 エイラはこの星を「巨大な=ヴォス」「火=ラ」、つまりラヴォスと呼ぶ。 ラヴォスはこの時代に宇宙からやって来たのだ。

不自然な選択?

 日本語版では「大地のおきて」と題されているが、英語版では「不自然な選択」と翻訳されている。これらのタイトルは、優れたものが負け、劣ったものが勝ったことを指しているのだろう。しかし、歴史が示すとおり「繁栄の後には衰退がある」。

原始: ティラン城跡

 ティラン城は消滅した。 おそらく恐竜人は滅亡したわけではないだろうが、確実に衰退した。 なにより、このときから地球の気候が変わり始めたのだ。 氷河期が訪れようとしている。 恐竜人は二度と繁栄することはできないだろう。

 クロノはティラン城跡を訪れ、そこに新しいゲートを見つける。