なげきの山の賢者様

 クロノは「シルバード」を手に入れ、再び古代に行く。しかし、クロノはかつて通ることができた「天への道」を利用することができない。ゲートだけでなく、ジール王国への入口が全て封鎖されているのだ。そのため、クロノは自力でジール王国に行くことができない。

 可能性があるとすれば、氷河期の地上に暮らしている「地の民」しかいない。地の民とは、ジール王国の人々が蔑視していた魔法を使うことができない人々である。南大陸の北岸に、世界で唯一の村アルゲティがある。

古代: 地の民の村(アルゲティ)

 氷河期の時代、人類が地上に居住できる場所はわずかしかなかった。アルゲティはこの時代に世界でたったひとつだけの村だ。しかもアルゲティにいる「地の民」は、狭い洞窟の中で、先史時代に比べても貧しい生活を送っている。6500万年も経っているのに「地の民」には文明を築く余裕すらないのだ。なお、アルゲティの人々は金色の髪を持っている。彼らはイオカ村の人々の子孫なのだろうか?

 実際に、クロノが「地の民」に尋ねても彼らをあてにできそうにもない。それでも、アルゲティの洞窟は「ドロクイの巣」に繋がっており、さらには「なげきの山」に行くことができるという。

古代: ドロクイの巣

 結局、アルゲティの人々は協力的ではあるものの具体的な助けを得ることはできない。やはり、「地の民」は「天の民」に敵わないので諦めよう。ここからは、クロノはサラに頼まれたとおり、三賢者の一人・ボッシュを助けるために「なげきの山」を目指すことになる。

入手アイテム
パワーカプセル
出現モンスター
ドロクイ
出現ボス
ドロクイL、ドロクイR、ドロクイ使い

古代: なげきの山

入手アイテム
ハイエーテル/シェルター/ラピス×2/バリアボール×3
プロテクトボール×2/プラチナベスト/プラチナメット/時の帽子/マジックカプセル
出現モンスター
イワン/たかねのはな/バードコマンド/モンクガーゴイル
出現ボス
ギガガイア

 命の賢者は魔力によって作り出された牢獄に閉じ込められていた。クロノがギガガイアを倒すと、命の賢者が解放される。そして、命の賢者ボッシュとは、クロノたちが既に出会ったボッシュと同一人物だった。そう、1000 A.D.においてメディーナ村の付近に住んでいる人物だ。しかし、彼はクロノと出会ったことがないという。どうやら「ボッシュ」と出会うのはまだ先のことらしい。

賢者は知る

 いよいよ、これまでに起こった全ての事実が繋がろうとしている。三賢者がそれぞれに「時間」に干渉しているのだ。つまり、ボッシュはクロノを千年祭で出会ったときから知っていたのだろうか? ボッシュがマールのペンダントを売ってほしいと言ったことには意味があったのだろうか? 未来においてガッシュがタイムマシンを作り出したのは必然だったのだろうか? それでは、ハッシュはどうしたのだろうか?

 そもそも、未来(1999 A.D.)の人類はラヴォスを止めることができなかった。そして、どうやら未来を上回る古代文明(12000 B.C.)もラヴォスを止めることはできなかった。だが、三賢者は止めようとした。少なくとも、クロノが未来を救うには三賢者と協力するしかない。歴史の中で、三賢者ほどラヴォスに肉薄した人間はいないのだ。

 クロノはボッシュから「あかきナイフ」を受け取る。「あかきナイフ」は魔力を吸収することができるという。クロノは魔法では女王に太刀打ちできないので、切り札になるだろう。

歴史的瞬間へ

 サラとジャキがジール王国からアルゲティを訪れる。サラはジール女王が海底神殿を完成させたことをクロノとボッシュに告げる。そして、サラはクロノにジール女王を止めることを懇願する。もちろんクロノは頷く。いまや、クロノは歴史を変えたいと考えている人物が自分だけではないことを知っていた。

 サラを追いかけてダルトンがやって来る。サラがいなければ魔神器を使用することができないからだ。ダルトンは強引にサラをジール王国に連れ帰ってしまう。さあ、追いかけよう! サラが「天への道」を開通させているので、クロノは再びジール王国に行くことができる。